体調が非常に悪い。
アトピーで、痛いしかゆいし、熱い。汗が出るとそこからまた悪化する。かといって、乾燥もするから、ひたすら油を塗らないといけない。油を塗ると、べたべたして気持ち悪いし、暑い。
シャワーをこまめに浴びてこまめに油を塗ってこまめにパウダーを塗るしかない。
そして、臨月になったとたん、二時間ずつ目が覚めるようになった。
友人によると授乳の準備らしい。
準備、早すぎないか。
準備よりも、体力の温存をしてほしい。
さっきは、赤ん坊の肘らしき骨が浮かび上がっていた。くっきりと。エイリアンとかプレデターとかそういう感じ。
だいたい、ちんぽの幅しかない穴から、三キロの物体をひりだすのは、無理がある設定じゃないか。しかも普段は、でにくいように、わざわざ骨盤も産道も入り組んでいるから、赤ん坊の頭が旋回しながら出口を探さないといけない。不器用な子はどうするのか。
そういうわけで、体調がめちゃくちゃだ。
実家のひどい間取りをパートナーに解説した。
オーダーメイドの家は、夫婦仲が反映される。それを実感した。
よくもまあ、こんな風に住みにくく、家族の意向を無視した家を建てられるものだ。
そのあと、買い物に行った。眼鏡を新調したのだ。
まぶしいので色付きのにした。サングラスはかけ忘れるので、相談したら、色付きもいいですよとのこと。
帰りにケーキを買って帰ってきた。その代わり、お茶はあきらめた。
ようやく、子宮が収縮して、張るようになってきた。
これが、いつか、頻繁になれば生まれる。いつか、といっても、一か月以内に。
お店で、アクセサリーをほめられた。
全部チープなものだ。
パーソナルデザインとお買い物動向をしてもらってから、そういう機会が増えた。
高級品をつけていても褒められるとは限らないけど、プラスチックとか、シリコンだとか、ビーズだとか、麻だとかの安いアクセサリーをよく褒められる。
もしかして、おしゃれになりつつあるんじゃないのか。
子供のころ、ださい、おしゃれじゃない、センスがない、と言われてきたけれど、今やおしゃれといってもいいんじゃないか。
店員さんとも普通に会話できるようにもなった。
成長している。
年を取ってからのほうが、人生が長いから、若いうちにおしゃれができなかったのは残念だったが、これからしてやるのだ。