おなかが石のように固く張り、五分おきの痛み。
すわ、陣痛か、と思った。
でも、痛みが思ったよりも弱い…。
30日の深夜、十二時に電話して確認して、明け方にも相談して、朝に診察に行くことに。
本当に波がある痛みだったから、生まれる!と喜んだけど、その一方で、子宮口が開いていたり、産道が柔らかくなっているような気がしない、と思ったり。
パートナーは、何も手に就かない状態になり、心配と喜びが入り混じって、ほとんど一睡もせず。
診察ではまだ自宅待機ということで帰る。
昨日は痛みの合間にうとうとしたなあ、と思いながら、やっぱりもうろうとしながら午後に。
午後はヘルパーさんが来て、いろいろ相談しながら、家事をしてもらう。
おなかが石みたいに張っていることをお願いして確認してもらって、電話でもう一度病院に相談。
入院してもいいですけどどうしますか、と言われて、でも、入院しても、陣痛が強くなって、子宮口が開くのを待つだけだから、家でくつろぎながら、待っていたほうが楽だなと思い、やめておきました。
家に誰もいなかったら入院するけど、パートナーに足をもんでもらったほうが楽だし。
好きなものを食べられるし。フライングじゃないか、という気も強くなったし。
パートナーのほうがうろたえて、食事を作ったり、家事をしたりが難しいようで、お弁当を食べた。
ルーチンは得意だけど、突発的なことに彼は弱い。それに、自分のことじゃないから余計心配したり、子供に会えることがうれしかったりして、感情の処理が間に合わなかったりしたらしい。
わたしは、おなかが張って、動けませんでした。
痛みも、波はなくなって、常に痛い、という風に変化しました。
調べると、微弱陣痛だった場合、赤ちゃんが弱るという情報があり、前駆なのか、微弱なのか、と悩む。
とにかく、胎動があるか、常に確認だけしました。
おなかの位置が下がったり、便秘気味になったりと、本陣痛の前触れはあるものの、おしるしはまだないし。必ずしもおしるしがあるわけじゃないらしいのですが。
そうこうするうちに、三十一日の夕方には、おなかの張りが緩みました。
それで、本陣痛じゃないことが分かりがっくり。
しかし、前駆陣痛も容赦なく来て、痛みがあるため、体が休まらない。
子宮が蠕動して、痛みに応じて背筋と腹筋が強く緊張するので、とても疲れました。
赤ちゃんも、激しく身もだえしたり、頭の位置を変えたりして、トイレも近くなり。
やたらのどが渇く上に、膀胱を赤ちゃんの頭が押すので、一時間に一度トイレに。
わたしの膀胱だよ!
股関節がぐらぐらで、立ち上がるのも一苦労です。
左肩を下にして横になっていたので、左肩と腕がしびれました。
今は、おなかが張ってぎりぎり痛いものの、波はないので、やっぱりまだか……と思っています。
波があるときは五分間隔でいたかったので、本当に、見極めは難しいです。