母乳の出が悪い問題については解決しました。
お風呂で温めて、良くマッサージしたら、ごくごく音を立てて飲んでくれるように。
飲ませる時の姿勢も変えました。
赤ちゃんの体がねじれていたり、口がまっすぐ当たってなかったり、吸いつきが浅いと飲みにくいとのことで、布団の上で胡坐をかいて、その上に乗せることで、乳首に対して赤ちゃんがまっすぐの姿勢をとれるようになりました。
お風呂上りしか、まだよく飲んでくれませんが、希望が持てました。
冷やすのはよくないのがよくわかりました。朝はよく出ないです。
でも、一回でもよく飲んでくれると、気持ちが楽になるうえ、心なしか、乳首への吸い付きもよくなったように。
(赤ちゃんが、哺乳瓶のほうが楽だから、おっぱいを避けることがあると知って、戦々恐々としましたが、ちゃんと出て、ちゃんと毎回母乳→ミルクの流れを保てば、おっぱいを避けることなく、母乳と混合で続けられそうと思いました)
それに、成長したおかげで、背も伸びて、乳首に口が届きやすいようになったこと、口も大きくなったことがあげられます。
手も大きくなって、前は、わたしの指の第一関節までしか手のひらがなかったのに、今では、第二関節の大きさまで。
嬉しさよりも、さみしさが増しています。
あんなにぐにゃぐにゃだった赤ちゃんにはもう会えない!
喪失感。首は座っていませんが、足も腰も強くなって、膝に乗せると、足で押してきますし、手も、自在に動いて、万歳をしたり、哺乳瓶ガードをしたり、おっぱいを押したりします。授乳を拒否するわけじゃないのに、一回手でつっぱるのはなんですかね。面白い。
でも、いろんなことができるようになって母はさみしいよ。
嬉しいけど。もっとゆっくり大きくなってほしい。じゃないと見逃しちゃう!
赤ちゃんがいる生活は幸せすぎて、いくらでも見ていられます。でも、いくらでも見ていると、疲れて死ぬので、あえて離れる時間も大切。
わたしたちは、朝起きてから音楽をつけて、夜九時まではかけるようにしています。助産師さんに「昼と夜のメリハリをつけて、音に慣れさせてね」と言われたからです。
そのせいか、もともとの性格か、音には敏感ですが、神経質ではなく、眠ったら、周りが騒がしくなっても起きません。生活音を気にしないで済むのは楽です。掃除機をかけても眠っていますから……。
わたしがやっている育児は、おっぱいでの授乳、おむつがえ、鼻水取り、あやす、抱っこ、うんちの出をよくする体操をする、夜間の対応くらいです。
対して、パートナーは、ミルクでの授乳、おむつがえ、昼間の抱っこ、沐浴、あやす、をしています。
彼の仕事があるので、なるべく夜はわたしが対応するようにしています。
家事は、わたしが食事作り(半分くらい)、掃除で、彼が食事作り(半分くらい)、洗濯、掃除(水回り)、買い物という感じです。
それは、もともとそうなので、あまり変わっていません。
明確に母親の本能としてできる子育てというのは、「授乳」それだけですね。
出産したときから、おっぱいを口に含ませるというのを繰り返していくうち、妊娠で大きくなった子宮が収縮し(これが結構痛い、今でもおなかが痛いのはこのせいかな。子宮はもう小さくなりました)、母乳が出てくる……、というのは不思議で仕方ありません。
もう一つ、本能かな、と思うのは、夜間の対応がスムーズなことです。
赤ちゃんが少しでも声を出すとすっと目が覚めます。
これは、妊娠しているときから、少しずつ、夜に目が覚めるようになっていたので、本能かなと思います。臨月の時には、午前三時には目が覚めていました。
だからか、今も相変わらず、昼夜問わず目が覚めますし、昼夜問わず、眠れます。
ただ、夜に目を覚ますことや眠りが浅いことがつらくないかというと、やはりつらいものはつらいです。
体は弱っていて、風邪をひきやすく、すぐに熱が出ます。そのわりに、動けてしまうのは、ホルモンの関係かもしれません。それも、本能といえば本能かも。
動きたいのを、産褥期だから我慢しているような感じです。
これで無理するとあとできついのでしょう。
夜、赤ちゃんが泣いても、パートナーは、ほとんど眠っています。わたしがおむつを替えたり、授乳したりしていると、その音で目が覚めるときがあります。目が覚めたときは、続きを頼みます。全部わたしがするのは、良くないと思うので。全部分かち合うのが経験ですもんね。
ただ、昼間赤ちゃんが泣いていても、わたしが目覚めない時もあるので、本当に本能かはわかりません。寝るからよろしく、って言って、安心してから寝ているときは目が覚めないということですから。
もう一つ、本能かどうか、疑っていたことがあって「赤ちゃんの泣き方で何を要求しているかわかること」がありました。
わたしは、おしっこか、おっぱいか、抱っこかは、比較的わかります。
(正解なら、泣き止む。もちろん、理由がなく泣いているようにみえるときもあります)
パートナーにはわからないから、母親の本能かなと思っていたんですね。
でも、彼には「うんちをしたときの赤ちゃん」には非常に敏感で、家のどこにいても気づいて、すぐに対応してくれます。
おかげで、わたしは一週間、うんちのおむつ替えをしていません。
赤ちゃんは「えーい」と小さな掛け声をかけてからふんばるのですが、その声がどこにいても彼には聞こえるということです。わたしには聞こえない時がありますし、気に留めていないので、彼に言われて気づくことがほとんどです。
だから、赤ちゃんの泣き声の要求の意味していることがわかる、というのは、「責任感」に依存しているのかな、と。
パートナーは、昼間起きて仕事をしているので、赤ちゃんがぐずったときには、膝にのせて仕事をしています。おしっこは寝ていてもしますが、うんちは、起きているときにすることが多く、必然的に、うんちの対応は彼がすることがもともと多かったのです。
また、一週間前、赤ちゃんが便秘をした時、二人で、気をもみました。彼は、二日間、本当に心配して、ずっと赤ちゃんをよく観察していました。
そのときに「うんちについての責任感」を彼が持ったのだと思います。
そう仮定すると、「うんちをするかどうか」観察し、「うんちをするときの反応を実際に検証した」時間が長いため、彼は、うんちの時、反応できるのだと思います。
というわけで、「母親だからできる」「母親だからわかる」「母親の本能」というのは、母乳を出せるかどうか、くらいまでですね。
夜起きるのも、おそらく、訓練や、責任感を持てば、できるようになると思います。
「この音が鳴ったら起きる」というのは、どこででも誰でもしていることですから……。じゃないと、目覚まし時計、モーニングコールの意味がなくなっちゃいます。
赤ちゃんの反応が分かるのは、接している時間が長いか、責任を感じる時間が長いかどうか、が一番のカギとなるようです。
わたしも、彼もASDだからノンバーバルコミュニケーションに弱いはずですが、今のところ、不便はありません。
それどころか、赤ちゃんをあやすのも、遊ぶのも楽しいです。
ノンバーバルコミュニケーションにASDが弱い、というのも間違っているか、考察がまだ世の中で浅いのだと思います。アスパーガールでも、子供と遊ぶのには向ているという記述がありました。
たぶん、わたしとパートナーが、自閉スペクトラム症として困っていることは、「場の力関係」「言葉の裏の意味」を読むのが苦手ということで共通しています。
あとは、表情の問題ですかね。
見た目では、わたしは、あまり自閉スペクトラム症ぽくないと思われやすいです(見る人が見ればわかりますが)。
ASDの特性で、より被害を大きく出しやすいのは、わたしです。
パートナーは、ASDの特性を生かした生き方ができているような。
彼は、一日プログラムを作ったり修正できたりすることや、誠実に対応することで信頼を得ること、家計簿や、毎日の変わらない家事など、時間がかかること、継続性が必要なことをこつことできることは、彼の素晴らしいところです。ただ、初めてのことは、苦手みたいです。献立作りなど、その場にあるもので適当に何かするというのも、苦手だとも言っていました。(趣味もピアノやランニングなどコツコツ続けるものばかりです)
わたしは、思い付きで行動し、初見のことでもあまり困らずできて、決断力があるけれど、特性の裏表で、買い物をしすぎたり、食べ過ぎたり、人間関係でのトラブルを起こしたりしやすいです。しかし、献立作りなどは、比較的得意です。手先も器用なほうです。同時に、いろいろなことをいっぺんにできます。
だから、彼がミルクを作り、あげることはあまりつらくないようですが、わたしは、ミルクを作り、あげ、そのあと洗うことが、すごく面倒くさくてつらいです。
特に、哺乳瓶を洗うのが、もう、本当に嫌だ。
長い間じっと同じ姿勢を保って同じことをして同じことを一日七回するのがとても嫌だし、その次の日もすることが嫌です。変化がないと。
哺乳瓶で飲ませるところまでは、赤ちゃんの反応があるからまだましですが、哺乳瓶を洗うのは、本当に嫌です。
でも、パートナーは、皿洗いなど、決まった作業は苦にならないどころか、楽しいと言います。
(すごくまめです。洗い方も丁寧です。その分、手際が悪く見えることがあって、イライラするときもあります。彼は一度に一つのタスクをこなすタイプです。
一方、わたしは効率的といえばいいですけど、雑です。ただ、同時にいろいろなタスクを展開するのは得意です)
ところで、母乳は、血でできていますから、骨が疲れます。血は骨で作られるからです。
なので、寝てばっかりです。体重も、出産前から10キロ減りました。出産直後は、3キロか、四キロしか減っていませんでした。
そのあと、あろによって、水分が出て、母乳が出て、少しずつ減った感じです。食欲はあまりないです。
- 作者: ルディ・シモン,牧野恵
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ルディ・シモンの本をもっと読んでみたいです。
あと、ほかにも、アスペルガーの女性の本を読みたいです。
直接的にではないですが、自分を理解することで、子育てに役立つことがたくさん書いてあります。勇気をもらえます。