妊娠、減薬のためのセルフモニタリングと産前産後父親の役割
減薬の結果、精神や気分が不安定になるため、必要なのは、セルフモニタリングを強化することです。
気分の変調があれば、常に、メモする、もしくはお医者さんなどでもらえる一日のタイムスケジュールをメモする用のグラフなどに、一日の行動を逐一書いてくといいでしょう。
食べたもの、寝る時間、あらゆるものをメモしていくことで、自分の気分の変調に気が付くことができます。そうすることで、事前に「イラついている」「不安になっている」などがわかり、死にたい気持ち、消滅したい気持ち、殺したい気持ちなど、そういうものが「気分」であって、自分の本質ではないのだと、切り離すことができます。
気分が自分のすべてであり自分の本質だと思えば、減薬の結果促進される自死の魅力に抗いにくくなるので、そうした衝動は、自分の本質には関係がなく、耐えることができるものだということもわかる大切です。
死なないためには、常に人に監視してもらうことも大事です。
わたしの場合は、伴侶が在宅ワークなので、一日人が家にいる状態でした。
訪問看護やヘルパーなどの支援をフル活用することもいいでしょう。
デイケアなどを利用することもいいと思います。
わたしは、ネットショッピングの衝動が出ましたが、それは命にかかわりがないとある意味で割り切っていました。かなり使ってしまい、赤字になったり、借金をしてしまったりもしましたが、比較的肉体的な被害は少なかったと思います。
それでも、買い物をしてしまうことの罪悪感でパニックになったり、死にたくなったりしました。
衝動がコントロールできず、午前一時から四時まで起きて、家じゅうの模様替えをしたり、片付けをするのが一か月続いたり、早朝覚醒がひどく、睡眠不足が続いたりもしました。
つわりはひどいほうで、産む寸前まで食べられず、出産後、その反動か過食になり、産後に十キロ増えました。
産前や、産後の自分の肉体の外見の変化が受け入れられず、かなり抑うつがひどくなり、また出産後十日で身内が死んだりして、産後鬱になってしまいました。
わたしの場合は、訪問してくれた保健師さんが発見してくれたこと、自分でも包み隠さずに話したことで、保育園を探してもらい、生後三か月で預けることになりました。
精神疾患や障害のある人は、産前から、役所に行って、事前にどんな制度があるか確認し、使えるものは登録しておくことをお勧めします。保育園も、生後三か月から預けられます。子供と離れるのは非常につらいですし、わたしも泣きましたが、みんなが死なないようにするためのことです。
手続きや、制度の調査が自分でできない場合は、夫にしてもらうといいでしょう。ここで、自発的に動かない夫は、産後も動かないことが予想されるので、ここでの協力は必須です。
また、父親になる人には、どんな苦労があり、どんな苦しみ、痛みがあるのかをよく研究してもらうこと、産後、何ができて何ができないのかを理解してもらうために、父親が自分で自発的に本を読んだりネットで調べたりしておけと言っておきましょう。産む前に一回修羅場というか、喧嘩をしておくべきです。
出産後、半年は、寝不足になります。精神疾患のある母親が睡眠不足だと即、自殺や心中に気持ちが傾いてしまうので、基本は父親が夜泣きや夜中の授乳の対応をしてもらう必要があります。それは、赤ん坊の命を守るためなので、父親には睡眠をあきらめてもらいましょう。
生後三か月から半年で、あかちゃんもまとまった睡眠をとるようになり、だいぶ寝られるようになります。生後半年から離乳食が始まるので、彼らの腹持ちもよくなります。
このとき、決して、手作りをしようと思わないように。
基本的には、少量の時期は粉末のベビーフードがあるので、それをお湯で溶かし、そのあとはレトルトを食べさせるか、みそ汁の具をつぶすくらいにとどめましょう。
防がなくてはいけないのは、一家心中です。
一家心中を防ぐのは、母体の健康の維持です。
母体の健康の維持をするためにはどんなことでも犠牲にする覚悟で当たらなくてはいけません。
精神疾患を甘く見るタイプの人間が、もし、父親になる予定だったのなら、それは、妊娠を考え直すか、一回半殺しにしておく必要があります。
母体にはあらゆる不調があり、精神は不安定になります。そのとき、適切な行動を、あなたの連れ合いがとれるかどうか、そこが一番重要な点です。